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不妊症

お子さんを授かりたい方へ



鍼灸治療で私たちができること

 最愛の人とゴールインしたけどなかなか子供が授からない。私たちはそんな悩みを持つたくさんの患者様と接してきました。これまで多くの患者様が妊娠につながった成功例を通し、そのノウハウが皆さんのお役に立つのではないかと思います。ここではそういった知識や経験をお伝えしたいと思います。

初めて当院にいらっしゃるときはほとんどの方が不安そうな面持ちでいらっしゃいます。当たり前ですよね。
 お子さんが欲しいのになかなかお子さんが授からなくって、それに加え周囲の人からいろいろ言われたり、言われなくても妙な無言のプレッシャーを感じたりと、かなりストレスフルな状態にあるからでしょう。
 そして、ほとんどの方が鍼灸治療の未経験者。鍼灸院なんて針をブスッと刺されるだろうとイメージされる怖そうなところへ意を決して来院されるわけですから、緊張感を持っていらっしゃるのは当然です。中にはのんきそうな方もいますが、皆さんお子さんを心よりが欲しっていらっしゃることに変わりはありません。

来院される状態はさまざまです。
 産婦人科を受診したけど明らかな不妊の原因がないという方。明らかな原因があって不妊症と診断された方。まだ結婚して日も浅いけど一日も早くお子さんが欲しい方。他にも病気があって妊娠しにくい方。ご結婚されたのが遅く一日も早く妊娠したいという方。

 どのような状態であっても私たちができることがあります。

なぜなら、鍼灸治療は基本的にお一人おひとりの本来持っているからだの力を引き出すことを目的にし、現代医学の治療では届かない「あと一歩」を別の方面から後押しすることができるからです。

具体的には鍼灸は下記のいくつかの点を改善できると考えられています。

1.             骨盤内の循環をよくする。

2.              子宮内膜の状態をよくする。

3.              身体的な緊張を改善することで自律神経の状態を改善する。

4.              心因的なストレスで硬くなっている身体と心にしなやかさを取り戻す。

5.              ストレスとなっている痛みやコリを取り除く

6.              男性不妊の精子活動率を向上させる

 これらは現代医学的な視点ですが、東洋医学的には次のいくつかに集約されます。

1.                            虚弱(体力の低下)

2.                            (冷え)

3.                            血の鬱滞(血液循環が悪い)

4.                            気の鬱滞(精神的な肉体的なエネルギーの偏り)

冷え症と不妊

冷えが不妊の大きな原因であることは古くから言われ続けています。
冷え性の症状は手足が冷たい、おなかや腰が冷える。体全体が冷える。寒い。とさまざまな症状を訴えられます。私たちはそれらの症状をひっくるめて冷え性と呼んでいますが、よく症状を聞いていくと冷えにもさまざまなタイプがあることがわかります。
 ひざから下が冷える方、ソックス状に冷える方、腰から下が水につかるような冷えを感じる方、手も足も冷たくなる方、指先だけが冷たくなる方、冷房の風に当たると急に冷える方。さまざまなタイプがあります。これらの体質に合わせた治療が必要になります。
 私たちが鍼灸治療を行うときには一見関係なさそうな部位にあるツボに治療することがありますが、すべてはこのような体質に合わせた治療を行うために必要な方法なのです。

 専門的な治療はさておき、患者さんが治療に積極的に協力したいという方が多く、冷えに対処するにはよくどんな生活を心がけたらいいでしょうかとよく聞かれます。

 冷え性の方が留意すべき点は下記のいくつかです。

1.              下半身を冷やさない。

2.              栄養は偏らないように。

3.              生ものは食べ過ぎない。火を通した    ものを食べるように。

4.              糖分は取り過ぎない。

5.              適度な運動をする。

6.              極端な厚着はしない

7.              加温しない(カイロや電気毛布は最低限に)

1の下半身を冷やさないというのは当たり前のことですので、ここで解説するまでもありませんね。

2.3・4は食事に関する注意事項ですが、女性の方はヘルシーな食べ物というと油分とカロリーが少なく野菜中心ということをイメージされる方が多く、その結果、たんぱく質や脂質が極端に足りない方が時々いらっしゃいます。たんぱく質が不足すると冷えてくることはあまり知られていません。また、フルーツや生野菜を取りすぎると冷えてくることも経験上わかっています。それとお菓子や清涼飲料水などで糖分を取りすぎる方も冷えてきます。

5.適度な運動はひとそれぞれどの程度が適度なのかさまざまですが、翌日に疲れが残らない程度を目安にするといいでしょう。

6.極端な厚着をしない。というのは冷えを極端に嫌うあまり、年中厚着をしている方がいらっしゃいます。これはとても見落としやすい点なのですが、厚着をするあまり服の中で汗をかいていらっしゃる方がいます。
 これは絶対だめ。汗が出て下着が湿っぽくなるということは濡れたタオルを背中やお腹に当てているのと同じことかえって冷えてしまいます。ちょっと動いたときにお腹や背中に手を入れて湿っていたら厚着のしすぎです。ご確認を。

7.加温をしない。これも多くの方が誤解をしていますが、加温すると冷えが治ると考えて一年中カイロを背中やお腹に当てている方がいます。これも却って身体に悪いことが多いのです。私たちの身体は基本的には自律的に血行を調整しています。冷え性はその調整がうまくいかなくなったときにおこるので、強制的に暖めれば血行がよくなって冷えが改善されると考えがちですが、カイロなどで長時間温め続けると局所的に充血し、却って体の調子が狂ってきます。
 例えば、コタツでうたた寝した後に体がとてもだるいのは、下半身や体表面だけが血行がよくなりすぎ全身の調子がおかしくなるからです。また、暑い風呂に長くつかるとのぼせてくるのも同じような理由です。カイロをいつも当てると局所的に自律神経が不自然な状態になり、結果的に体の調子が崩れてきます。
 カイロを使うときは冷えが強いときに一時的に暖めて辛くなくなったら使うのをやめることが必要です。くれぐれもご用心を。


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