COVID-19(新型コロナウイルス)流行による当院の対応について

COVID-19(新型コロナウイルス)流行による緊急事態宣言が発令され、ご心配のことと思いますが、当院では、次のような方針と致します。

安心して通院して頂けるよう、院内の消毒・換気・手洗い・マスクの着用を徹底し、行政より特別の指示がない限り、通常通り運営してまいります。普段の生活にお変わりがなければ、これまで通り通院して頂いて大丈夫です。

 

ただし下記のような場合はお知らせ頂き、二週間程度、通院をお控えください。

① 発熱、咳・息切れ・頭痛・強い倦怠感などの症状がある場合

② ご自身が濃厚接触者である場合

③ 身近な方が濃厚接触者である場合

 

臨時の休診について

当院では万が一、下記のような場合は休診いたします。(期間は2週間程度)

① スタッフ及びスタッフの家族が感染した場合

② 通院中の患者さんに感染が認められた場合

③ そのほか、休診が必要と思われる場合

 

状況の変化に伴い変更があり得ますので、このページでご確認いただければと存じます。

感染拡大防止のため、ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。

ひな祭りとモグサ

 桃の節句まであとわずか。夢恵堂の受付に九谷焼の小さなひな人形を飾りました。桃の節句に飾る菱餅は上から桃色・白・緑色の三色に分かれています。桃色は桃の花の色を、白色はこの頃まだ残る雪を、そして緑色は邪気を払う薬草の蓬(よもぎ)を象徴しています。蓬は古くから邪気を払う薬草として重用されてきました。身近では草餅を作るときに蓬を混ぜるとあの草色に仕上がります。なんとも言えない深みのある草餅の草色は食べる前に眺めるだけで和むものです。

 そんな蓬(よもぎ)は実は艾(もぐさ)の原料でもあります。お灸で使う艾は蓬を精製して作られます。艾は近江の伊吹山が有名ですが、実は江戸時代末の頃には富山県が日本一の艾の産地でした。昭和の中頃まで富山県は艾の一大産地で五箇山、朝日町、そして八尾町で採取製造されていました。平成9年に八尾町の「谷井もぐさ」さんが閉じてからは富山での艾の製造はほとんどありません。現在はほとんどが新潟県で採取され、上越市名立区の佐藤艾工場さんが日本の艾の原料を一手に製造されています。

 ところでコロナウイルスの猛威が世界中を襲っていますが、まずはかからないように免疫力を落とさないこととウイルスに触れない、排除する心がけが必要です。毎日の睡眠を十分にとって、栄養のバランスを考えて食生活に留意すること、過労を避けること、手洗いを励行して、口腔内を清潔に保つことが重要です。さらに自分は鍼灸師なので艾をひねって免疫を高めると言われるお灸を毎日しています。

 日本の艾の質は世界一、中国にも韓国にもこれほど質のいい艾はありません。薬草である蓬を生活の一部に取り入れている日本人の生活を知るにつけ日本に根ざすお灸の文化も絶やすことなく継承していきたいなぁと毎日お灸しながら思う今日この頃です。

参考文献:「艾の産地について」.織田隆三.全日本鍼灸学会誌.49巻3号.1999

臨時休診のご案内

令和2年213午後は「石川県がん生活サポートハウス・はなうめ」にて講演を行うため、臨時休診いたします。ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願い申し上げます。

 

クリスマス

受付にクリスマスの飾り付けをしました。

なんとなくすっきりして温かみがあっていい感じ。でもよくよく考えてみるとどれ一つクリスマスとの関わりはありません。樹はクリスマスツリーでももみの木でもないし、三角帽子はサンタクロースではなくてノーム(ヨーロッパ中世の錬金術師パラケルススが言い始めたらしい大地の妖精)。動物はロバと馬。唯一関係あるのがキリストの生誕が馬小屋だったことぐらいでしょうか。赤と緑と白とキラキラとモフモフでだいたいクリスマスだと思い込んでしまうみたいです。イメージの不思議。

当院について

お知らせ

只今電話機の故障で電話つながりません。

ご連絡は076-493-7853まで

お願いします。

 

夢恵堂は鍼とお灸専門の治療院です。

治りにくい症状や不快な症状をはじめ健康管理や加齢に伴う症状、美容まで様々なご要望に対応できます。

当院の方針

・安全と安心を第一に治療を行います。

・ハリは使い捨てを使用しております。

・プライバシーには十分配慮いたします。

・患者さんのご希望を十分お聞きして治療を行います。

・女性の治療師も在籍しておりますのでご希望の方はお申し出下さい。

鍼灸治療の適不適は現代医学的な観点から判断いたします。治療には伝統医学的な考え方を用い、刺さない鍼や浅い鍼、熱くないお灸を多用し心地よく感じる刺激で治療を行います。

夢恵堂は1993年に富山市の現在地で開院いたしました。射水市(新湊地区)に1995年に分院・夢恵堂しんみなとを開院しています。

 

 

 

 

 

 

腰痛と鍼灸

腰痛の方はとても多く、当院にも多くの方が来院されます。腰痛には様々なタイプがあり一概には語れません。鍼灸治療で最も効果的なのは筋肉の問題に由来する腰痛です。腰痛をネットで調べるとトリガーポイント、筋膜リリースといった用語がよく出てきます。これらは筋肉の問題や、筋肉を覆う筋膜の機能に問題があり(多くは凝り固まり堅くなっていること由来します)、それらが腰痛の原因となっているのでそこに物理的な刺激をして緩め腰痛を改善しようという考えで治療が行われます。実はこれらはすべて鍼灸治療で対応することができます。筋肉の凝り固まった部分に鍼が届くと筋がすぐに緩んできます。凝り固まって日にちの浅いモノは的確にツボを選び鍼の当て方を工夫すると刺さなくても体表に鍼を当てると緩み、腰痛が改善することもあります。

そのほかに脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアと診断された方でも針治療がよく効く場合があります。鍼治療により脊柱管の狭窄部位や飛び出た椎間板がなくなるわけではありません。脊柱管の狭窄の場合には神経に届いている血管の血流量が増えることで、下肢や腰部の疼痛が軽減したり、しびれが改善したりします。椎間板ヘルニアの場合は鍼の鎮痛作用で一時的に疼痛が軽減することをうまく利用すると時間の経過とともに飛び出た椎間板はなくなっていきます。以前は絶対的に手術の適応とされていた椎間板ヘルニアは疼痛の程度が我慢できて日常生活が送れる範囲であれば手術を行うことが少なく、椎間板が自然に緩解することを待つために保存的な治療を行うことがほとんどです。また器質的な病変があっても実はそれが疼痛原因にはなっていなくて、腰部の筋肉の緊張状態や筋膜のこわばりが併存しているために腰痛を自覚する場合があります。そのような場合は器質的病変が改善しなくても周囲の筋肉の状態が改善すると腰痛は消失します。

全身的に疲れている場合や冷えにより腰痛が出現する場合があります。そのような場合には全身的なバランスを調整したり、局所の冷えをとる鍼灸治療で対応すると程度によってはすぐに楽になります。

腰痛は内臓の病変が反映されて腰痛になっている場合もあって、その場合は次のような点がポイントです。

1,夜間就寝時、安静時も痛む

2,徐々にゆっくり増悪する。または動きに関係なく急に痛む。

3,腰痛以外の随伴症状がある。

4,鎮痛剤の効きが悪い。

こんな時は内臓の疾患も疑ってみる必要があります。